扇原茶園の歴史


昭和二十三年

創業者佐々木正人が浜田市の奨励で茶の栽培を始める。田橋・横山地区で茶生産組合を結成。

しかし地区に加工施設がなかったこと、販路も十分でなかったことから、組合は自然消滅。

昭和三十一年

新たに十五戸が集まり、美川茶生産組合が発足。

横山地区の傾斜地二ヘクタールで栽培をはじめるが、生産量が少なく、経営的に行き詰まり三十八年解散。

二度の失敗。

そして 昭和四十年

今度は一人で、三度目の茶栽培に乗り出す。

田橋地区の山林を買い開墾。

その後三年ごとに面積を拡大。

昭和五十年には荒茶工場を建てた。

現在は栽培面積七ヘクタールとなっている。

「扇原茶園」

本家の屋号だった「大木原(おおぎわら)」をもじって、末広がりの「扇」を使い「扇原」。

「扇原茶園(せんばらちゃえん)」とした。

こうして生まれた「扇原茶園」は今年で創業六十余年。

時代の流れに合わせ、変化しつつも変わらぬ精神でおいしいお茶作りに励んでいきます。